押出成形では、加熱溶融させた材料を押出機先端の金型より、スクリューを回転させ押出し水槽で冷却・固化させ、製品を作ります。 異型製品では、水槽内にサイジングと呼ばれる形状保持のための金型を使用します。同一断面の形状を連続して製造するのに適しています。 押出製品の分野としては、電線関係、建材関係、自動車産業、医療関係、食品関係、農業資材関係など、様々な分野で押出製品が使用されています。
当社では昭和25年4月より、国内で最も早くから押出成形事業を開始しました。当時は、全国初の電話線用同軸ケーブルの介在、家庭用電話線の介在など、また、ヘアカラー、水処理フィルター、蛍光灯カバー等を製造していました。昭和61年2月より春日部製造所で押出成形を開始し、蓄積された技術でもって光ファイバーケーブル用介在紐などの生産を開始し、現在では全国的に電線メーカーのご愛顧いただいております。
平成20年1月、延伸ラインを新設し0.2Фのような細い紐でも引張り強度の強い製品の開発、販売を開始しました。
平成20年1月延伸製品の製造を目的に延伸ラインを新設。
押出機、冷却槽、第一延伸機、第一加熱温水槽、第二延伸機、加熱熱風槽(2台)、第三延伸機、
外径測定引取り装置、12錘用巻取り機でラインが構成されています。
押出機にギアポンプ装置が装着され、押出量の定量化、すなわち高精度の製品寸法の要求に対応しています。
また、12錘用巻取り機は、12錘が独立型ボビントラバースになっているため整列巻が可能で、しかも角紐等、通常巻取り面が凹凸になった場合でも、平滑に巻ける機能が備わっています。最大12本取りが可能で、コスト面でも優位性を保ちます。
また、近年ブラシ関係、テニスガットの開発が進められ、又異型製品の延伸にもお応えしています。